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サイパンの想い出に残るディナーはモビーディックレストラン
ハーマンメルビル
Biography
『白鯨』
モビーディック物語①

『白鯨』
モビーディック物語②

***『白鯨』***
モビーデック物語③
『白鯨』
モビーディック物語④

『Moby Dick / 白鯨』③   ハーマン・メルヴィル


大嵐がやって来た。
帆が破られた。
「新しい帆を張れ!」エイハブが叫ぶ。

「この風では無理です。転覆します」スターバックが制止したがエイハブには通じない。
スターバックがマストのロープを切ろうと斧を持って来た時、エイハブが銛を振り上げた。
「斧を捨てろ!刺し殺すぞ」その時だった。嵐の空に不思議な光が現れ、マストを照らした。
「聖エルモの火だ」「神よ、ご慈悲を!」男たちが口々に叫ぶ。

その火はエイハブの銛に宿った。エイハブはその火を手で掴んだ。
「そうなのだ。この光こそ白鯨への道しるべなのだ。新しい帆を張れ、突っ走るのだ」皆はこの神がかったエイハブに従った。
「狂人が狂人を作る。」スターバックは嘆き何とかしなければと思った

嵐が去り、青空の静かな海。エイハブが鼻を動かした。
「陸の匂いがする。大洋を泳ぎ回った白鯨の匂いだ。」イシュメールは預言者のことを思い出した。凄まじい汐を噴く白鯨が巨大な姿を現した。空に海鳥が集まってきた。

4隻のボートが降ろされ、追跡が始まった。エイハブみずから追いかける。一瞬姿を消した白鯨は突然ボートのまん中に姿を現した。モビーディックへ次々と銛を撃ち込む。ロープが引きずられボートが1隻ひっくり返った。「かまわない、ほうっておけ!」エイハブは怒鳴る。



白鯨はますます激しくボートを引っ張っていく。

「ロープを手繰り寄せろ!」とエイハブは怒鳴るが,みな怖気付いてしまっている。
白鯨がエイハブのボートに向かってきた。ボートは大きな顎に挟まれ、放り出された。

海に投げ出されたエイハブは白鯨の背中によじ登り、何度も銛を突き立てた。

そして海の中に沈んだモビーディックが再び海上に姿を現した時、男たちは見た。
白鯨の腹にロープで結わえ付けられた死んだエイハブが手招きしているのを!

「死んでも手招きしているぞ!」皆は怖気づいた。「引き上げよう」その時、スターバックが叫んだ。
「逃がすな、追え!大きいだけでただの鯨だ。鯨捕りが鯨を怖がってどうする!」モビーディックが襲い掛かってきた。
ボートは次々と沈められた。
さらにモビーディックは捕鯨船に体当たりを喰らわせて木っ端微塵にしてしまった。

Melville
Story ①
Story ②
*****→
Story ③
Story ④


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